対象の方には大分市から連絡があるはずですが、国のHPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の積極的勧奨のさし止めのために、接種対象者と知らずに定期接種の接種機会を逃した方へ、2024年度(2025年3月31日)まで特例で定期接種ができるようになりました(キャッチアップ接種といいます)
今回のキャッチアップ接種の対象になる方は、1997年4月2日から2006年4月1日生まれの女子になります。現在高校2年生から今年度25歳になられるの女子です
具体的には・・・
① 現在小学校6年生~中学2年生女子は、高校1年が終わる3年後の2025年3月31日までに、HPVワクチンを必ず3回定期接種として打つこと。この世代には、市から積極的な勧奨を今年の4月から行うので、延長措置はございません、念のため。
② 現在中学3年生と高校1年生女子は、3年後の2025年3月31日までに定期接種として3回行えます。しかし全部接種するのに半年以上かかりますので、忘れないように今のうちに接種することをお勧めします
③ 現在高校2年生~3年生(2005年度~2006年度生まれの女子)は、もし3回接種を完了していない場合、のこりの分を3年後、2025年3月31日までに定期接種として済ませます
④ 1997年度から2008年度生まれの19歳から25歳に今年度なられる方で、ワクチンを計3回済ませていない方も、残りを3年後、2025年(令和7年)3月31日までに定期接種として打ちます
⑥ 今年度26歳になられる方以上はキャッチアップ接種の対象外です(この辺、期間を区切るところが外国と違うところで残念です)
これまで小学6年から高校1年女子だったものが、いきなり4月から今年度25歳になられる女子にまで対象が広がりました。これは大分市だけではなく全国規模なので、まもなく製薬会社や卸から欠品の知らせが来ることを、すでに予想しています。もしその場合は、高校生を優先的に確保したいとは思います。その際にはまた連絡いたします
これまで、当院はホームページ上などでHPV(子宮頸がん)ワクチンの接種の普及に努めてきましたが、ようやくここまできて感無量です。こどもを授かった時に子宮頸がんが発覚して、大切な胎児を子宮ごと奪われる悲劇が日本からなくなるのももうすぐです。この機会にHPVワクチン接種をしておきましょう