去年の夏以降全国的に風しんの流行が続く中で、大分市内の医療機関から、風しんの発生届けがあったと2月19日付けで通知がありました。風しんの感染者確認は県内では2年ぶり、大分市では6年ぶりです。
大分市保健所によりますと、感染が確認されたのは市内に住む20代の男性です。男性は発熱や鼻水などの症状で2月12日から2度にわたり、市内の医療機関を受診していました。16日に発疹が現れたため別の医療機関を受診したところ風疹と診断、風しん発生届けが出されました。されたということです。別に19日、津久見市からも10代の男性の大学生の風しんの発生の報道があり、今のところ併せて2名の発生です。2人は同じ大学に通っているそうです。今後も感染が広がることが予想されます。
風疹は比較的症状は軽いものの、妊娠中期までの妊婦が感染した場合赤ちゃんに影響が出る恐れがあります。ワクチン接種で感染を防ぐことができますが、制度上30代以上、特に男性で接種率が低いのが特徴です。大分市は男性の接触者に健康観察を要請するとともに、妊娠を希望する人やその配偶者などには抗体検査やワクチン接種を呼びかけています。
子どもは、1歳になってすぐと、小学校入学前の1年間のあいだに2度のMRワクチン(麻疹風しん2種混合ワクチン)の定期接種が行われています。風しんはしかに関してはあまり心配はないとは思われます。しかしこういう報道がされると、成人男性に対するMRワクチンの需要が一気に高まり、重要と供給のバランスが崩れ、本来優先的になされなければならないこどものためのMRワクチンの供給が行き渡ってゆかないことが懸念されます。4月で小学校に入学されるお子さんは、来月の3月末までが定期接種の時期です。まだお済みでない方は、医療機関に早めに予約をしておきましょう。