年度末になり、先月くらいから当院にもアレルギー検査を希望され来院される方が目立つようになりました。アレルギーの血液検査を希望され、赤ちゃんを連れてこられるかたもいらっしゃいます。中には保育園や幼稚園に入れるときに、「採血検査をしてもらうように言われた」から…「毎年１回は血液検査のデータを提出するように言われた」と、いかにも入園に採血検査がいると思いこまれた方もおられます。当院では６歳になるまでお子さんのアレルギーの採血検査は、原則していないことを聞いて、みなさん大変失望されて帰られ、申し訳ないやら悔しいやらで、心苦しく思っています。

６歳未満の乳幼児に採血を行っていない理由がいくつかあります。医学的理由と経営的な理由です。診療の短時間内では、多くの５歳までのお子さんの採血検査が不要である理由の納得いく説明がどうしてもできず、申し訳ないと思います。だから先に５歳までのこどもさんにはアレルギーの採血検査を原則していないことをアナウンスし、採血検査をしていない理由をブログに記載することにしました。長文ですが、「詳しい理由」や「当院で行っている2歳くらいまでの赤ちゃんの食物アレルギー診療の実際」をブログのほうに記載していますので、納得いかれない方はそちらを読まれるといいと思います。

もちろん、６歳以上のお子さんであれば、アレルギーの採血検査の必要を認めればこれまで通り積極的に行っておりますし、他の医院がやられていない赤ちゃんのいたくない皮膚テストや食物経口負荷試験については、診療ガイドライン通り、むしろ積極的に行っていますので、ご相談ください。

なお、３歳未満のお子様で、どうしても採血検査でないとダメ、を思われ強い希望のあられる方は、大分市の方であれば、大分こども病院（097-567-0050）にご相談されますことをお勧めいたします。アレルギー外来もあり、専門診療しております。予約が可能です。予約が取れないこともありますが、月曜から土曜の日中の一般外来の診療時間であれば、外来医の先生がたが採血指示を出してくれると思います。

以上、ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。