5年手記で流行する「リンゴ病」。伝染性紅斑といいますが、先週末くらいから、徐々にですが、リンゴ病がようやく大分でも見られるようになりました。今日は、顔面、手足の紅斑を主訴に来られる年長のお子さんが目立ちます。いわゆる風邪なので、ワクチンも特別な治療法もありません。紅斑が出るころにはすでに感染力はなくなっているので、登園禁止措置もいりません。
妊娠初期のお母さんで、まだリンゴ病にかかっていない方は注意が必要です。5年ごとに大流行するので、普通は年長さんまで、もしくは小学生までには1度はかかるのが普通なのですが、たまに成人まで、”不幸にも”罹患していない人がいるのです。
母親を通じて胎児にリンゴ病のウイルス(パルボウイルスB19)が感染することがあるからです。胎児に感染しまうと、流産の危険が高まるともいわれています。妊娠後期の場合も、胎児の赤血球(血液の細胞です)に感染して破壊して、溶結性貧血を起こしやすくなり、下手すると胎児水腫という状態を起こす場合があることも知られています。詳しくは沖縄県立中部病院 総合周産期母子医療センターの産婦人科医 間瀬 徳光先生が監修されたウェブサイトにまとめられていますので、そちらをご参照ください。