8/27日曜日、福岡市で開催されていた上記学会参加しました。土曜診療の関係で、2日目、日曜日だけの参加となりました。昨年の同会では、口腔ダニアナフィラキシーの新しい診断法についてミニシンポジストとして発表したことを思うと、たった1年しかたってませんが、隔絶の感がしました。忘れないように、聞いたものをメモしておきましょう。
嬉野から、発達障害児にアレルギー疾患合併が多いという疫学調査。発達障がい児はこだわりが強医傾向があり、食事の嗜好にも泡われることがあり、アレルギーか嗜好の問題か。
福大から、心因性咳嗽を入院して病院ぐるみで対応して改善した例
福岡市こども病院から、ゾレアで改善乏しくなった重症喘息児にヌーカラに切り替えた例(大分で重症喘息小児患者に対してゾレア使用した初めての小児科医としてはたいへん興味あったが、ぜんそく児でのヌーカラ自体の使用例がほとんどないので、本当の貴重な症例報告)
沖縄から、ぜんそく重積患者さんの高流量鼻カニューレ療法の集積発表。大分では、大分県立病院で乳児の重症RSウイルス下気道炎の際に盛んにおこなわれていて、私たちこども病院でも多くの重症RSVの赤ちゃんを県立病院に頼みました。3歳以上のぜんそく重積患者でもHFNCが効果的だが、それでも2例の挿管導入例あり
佐賀好生館から、RSウイルスやヒトメタニューモウイルス下気道炎後1年後のぜんそく診断率のアンケート調査。下気道炎起こせば喘息診断率は上がるが、別にウイルスで発生率に変化なかった。
福岡県宗像市の学校給食での食物アレルギー対応指針。まだまだ改善点ありとのこと。
北九州市のクリニックのアレルギーエデュケーター活動報告。院内でも患者に頼られ、院外活動引っ張りだこで大活躍されておられるとのこと。生きがいもって活躍中のようでうらやましかったです
香川県から県小児科医会食物アレルギー対応委員会の取り組みで、エピペントレーナーを全保育園に配布した活動報告。香川県の食物アレルギーに取り組まれている小児科の先生たちの熱意にはいつも脱帽で、今回も同委員会作成のわかりやすい食物アレルギー出現時の対応マニュアルをいただいました。許可が取れ次第、早速印刷して大分の食アレのご家族や先生・保母さんたちに配布したいと思います。
大分県統一の給食におけるアレルギー対応マニュアルの紹介を中津市民病院副院長・是松先生から照会がありました。大分県では昨年まで県知事をトップに、全公立学校保育園の関係者に対し、給食のアレルギー対応について、マニュアル作りがあったそうです。せっかくなので、一読してみたいと思います。http://www.oita.med.or.jp/gakkohoken
特別公演は、帝京大学の山口教授による、成人の薬剤アレルギー。一番聞きたかった、脱感作させて姉るぎー状態になっている間に必要な薬剤を投与してしまおう、という方法が、時間切れできさわりだけの紹介に・・・すごく残念でした。